ペプチドリームの業績を振り返る

はじめに

ペプチドリームは,基盤技術PDPSを利用して,世界中の製薬企業と提携して医薬品の研究開発を行なっている日本の企業です.

ペプチドリームの紹介はこちらをご覧ください.

ペプチドリームのチャート


(Google Financeより)

上場初日である2013年12月11日の終値が1,600円弱ですので,4年3ヶ月で株価は3.4倍以上に伸びています.ここまで順調な成長は,バイオベンチャーの中では異色の存在です!まだまだ成長中だと思っています.

ペプチドリームのBPSとEPS

BPSとESPは順調に成長しています.

この成長を維持できるかが重要です.

ペプチドリームの収益

収益と純利益も順調に推移しています.データだけ見るとバイオベンチャーとは思えない内容です.

ペプチドリームのキャッシュフロー

成長段階の企業ですから,この程度のキャッシュフローの推移は大きな問題ではないでしょう.

ペプチドリームの純資産と負債

ペプチドリームの提携企業数

上場初期から国内外の企業と提携していました.

ここ4年で10社以上の提携企業が増えました,

2018年3月現在の提携企業は国内6海外12社で計18社にのぼります.

提携企業は世界的に有名な製薬メーカーばかりです!

(ペプチドリーム株式会社 2018年6月期第2四半期決済説明会資料より)

ペプチドリームのプロジェクト数

臨床入りしたプロジェクトは1件のみです.

詳細はこちらをご覧ください.

プロジェクト数の合計が伸びているは,提携企業が増えたことと,各社がリソースを増やしたことが要因であると予想されます.

リード化合物の数が短期間で伸びているのは,PDPSを利用している効果がでていると考えられるでしょう.

今後の成長可能性

以下,2018年3月9日の終値を元に記載します.

  • 時価総額: 6798億円
  • PER: 314倍
  • PBR: 57倍
  • ROE: 16.86%

時価総額は日本の中堅製薬メーカーである大日本住友製薬を抜きました.時価総額だけみれば,現時点でも最も成功したバイオベンチャーと言っても良いでしょう!

PERは300倍以上もあります!あのAmazonと同じくらいのPERですから,ペプチドリームの成長に対する期待がいかに大きいかわかるでしょう.

ROEは16.86%です.日本の製薬業界の平均が10%に満たない値ですから,効率的な経営であることがわかります.ペプチドリームの魅力は,この経営効率にもあります.一般的な研究開発型の製薬メーカーから考えると,ペプチドリームのビジネスモデルはいい意味で異色です.

臨床入りしているプロジェクトは1つしかありません.

今後,各プロジェクトが順調に推移してくれれば,加速度的に収益が増える可能性もあります.特殊ペプチドの医薬品利用は可能性が十分にあると思います.個人的に注目しているのは,PDC (Peptide Drug Conjugate)です.現在は,ADCと呼ばれる抗体に薬物を運ばせる技術が注目を浴びています.DS-8201などのADCについて,臨床で高い有用性が示され始めたからです.

(ペプチドリーム株式会社 2015年6月期第2四半期決済説明会資料より)

PDCはペプチドリームが研究開発を進めている特殊ペプチドに薬物を結合させたものです.つまり,ADCは抗体に薬物を結合させますが,PDCは特殊ペプチドに薬物を結合させます.

(ペプチドリーム株式会社 2015年6月期第2四半期決済説明会資料より)

抗体と特殊ペプチドを置き換えることでADCで課題とされていることが解決されると期待されています!

各社この技術に注目しています.

その基盤技術であるPDPSを持つペプチドリームは,PDC の波の中心にあると考えて良いでしょう.

今後もペプチドリームの活躍に期待したいと思います!

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